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地平線にさらわれ(スレンX捏造ヒロイン) Ch.01.1  



從我身上把紅花拿掉的話,可能就什麼都沒剩下了....無遺憾哭 




入內正文。
 

寒い。
痛い。
暗い。
痛みをごまかそうと俯いて、膝を抱えて自分を像でも想像する。そうでもしないとあまりの痛さで気絶してしまうかもしれないと気がする。
全身汚れてボロボロな布を被れ、市場の暗い小道に隠れていた。足元に転がってるのは、三人の男の死体。
殺ったのは、私。
凶器を握れる力も残っていないまま、唯一身を守る術ともいえるナイフがそこらへんに横たわって鈍い光りを語る。
そしてその光が、目に刺激することもないほど、冷たい。
大の男を三人も戦って、命を奪ってやった。戦果を取ったこの体中にあっちこっち疼いてる。
骨は、二本くらい折れたかもしれない。
鬱血を吐き、口元に新しくできたあざをこすると、小さ呻き声を上った。肩に、腕に、太ももに、足首に、思いつく場所が全部新しい傷がついてる。
武術の心得も何もないのに、三人の大男とやりあうのは、無茶この上ないことだった。だが、仕方がなかった。あれは捕まりにきた追っ手だった。やらなければ、掴まれる、それほどに生死に迫っていた。
全身の力をかき集めて、光に当たらない場所に体をうずまく。
人の目を避け、声を抑え、この世に自分自身の存在がなかったように、身を闇に紛れ込ませる。
誰にも気づかされぬように——
「ね、君、大丈夫ですか?」
市場の騒音を掻き分けて、ひとりの少年の声が私を闇から引きずり出した。
見上げると、相手の左耳に飾った耳飾が見えた。
綺麗な赤だ。
夕日に思われる綺麗な真紅色は艶やかな黒髪の下に揺らぐ。
「うわっ、ひどい怪我だ、速く治療しないと悪化してしまうかもしれない。ねぇ、君はどこの人?家は?送ってあげるから、立って」
私の怪我を見て、少年は驚き、すぐにでもと、手を引かれた。
「っ!」
いらないと言いたかった。
だけど引かれた手と肩あたりから激しい痛みがして、喉はすでに話せるほどの水分すら残されてないと知った。
思わず、地に転がってるナイフを見やった。
私の唯一の身を守る手段、反抗する力。
少年も、私の目線に引かれたように、そのナイフの存在を気づいた。
そして、暗闇の奥にあった三つの屍が目に入って、口元をわずかに結んだだけ。
予想をしていた悲鳴がないことに、少年も、さほど単純ではなかった。
可愛い見掛けに何も語らぬ冷静さ、それを語るように少年は笑ったから。
「お姉さん、俺んちにおいて。あの、うちの兄貴が家族を欲しがってんだ。君の事を絶対悪いようにしないから」
毛を逆立てた猫に、少年は陽気な笑顔して手を差し伸べた——
わたしの苦境を察知し、少年はいくつも言葉をかけてきてくれた……何も見なかったように。
「そうそう、まだ、自己紹介してなかったっけ。」
「俺の名前はナラン、この国の軍を任されてるスレンという凄い人の子分だ。だから大丈夫、必ず助けてあげる。」
少年は明るく笑って、ボロボロな私を絶望から掬い出すように、生きる道へ導くように、人ごみの中へ歩きだした。
そう、それは全ての始まり。
普通に生きて、普通に笑う日々を、この日から始まった。

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